るぅくんに起きたこと [鳥のこと]
大変ご無沙汰しておりました。
先月のGW中にるぅくんが「脂肪肝」による「高脂血症」で緊急入院する事態となり、ブログの更新を止めておりました。
今のるぅくんは、以前と変わらず歌ったり遊んだりと元気そうにしていますが、療養中ということで注意深く見守っているところです。
しかしるぅくんを「脂肪肝」にしてしまったのは、飼い主である自分たちに原因があるので、それを聞いたときにはかなり落ち込んだのですが、とにかくその反省も込めてるぅくんの入院の経緯を以下に記しておきたいと思います。
4月末、るぅくんがどす黒いフンをしていて、これは異常と思い主治医のところへそのフン持参で相談に行ったところ
「体内で出血していて、かなり悪い状態」
ということで、薬を調合してもらい、すぐにるぅくんに与えました。
しかしそのどす黒いフンをしたあたりからほとんど食べなくなっていて、嫌々ながらもちゃんと薬入りの水を飲んでいたにもかかわらず、るぅくんの状態に好転の兆しは見られませんでした。
そして5月2日、放鳥しようとしたところ、るぅくんが肩に飛び移れないほど弱っていました。
折悪しくGW中ということで、主治医の病院が休みだったため、その日にすぐ診てもらえる病院を検索し、自宅からクルマで3,40分ほどの医院に持ち込んだのでした。
そこの医師がるぅくんを見るなり
「肝臓が悪いね」
後で説明がありましたが、「イエローフェザー」という見ただけで肝臓が悪いとわかる病気のサインが出ていたのです。
さらに口内炎が出ていたそうで、いろいろと必要なビタミンも不足しているみたいと。
そしてレントゲンも撮られましたが、その画像を見て愕然。
明らかに肝臓が肥大しているのがよくわかりました。
しかし治療方針を決めるためにも血液検査が必要ということで、翌朝また来院することにしてその日は帰宅。
5月3日、病院が開いてすぐるぅくんを預け、その日の夕方に検査結果を聞きに行きました。
「脂肪肝」による「高脂血症」
二つある胃のひとつから出血している模様。
検査結果の数値を見せてもらったところ、肝臓に関する数値がとにかく異常に高く、測定機器のメーターを振り切っているような状態。
何故ここまでになったのか、畳みかけるような医師の説明は、そんな意図は無いのかも知れませんが、すごく責められている気分になりました。
しかしそんな肝臓の状態でも
「治りますよ」
とのお言葉。
肝臓以外の膵臓や甲状腺に関わる数値などは平常だったし、腫れ上がった肝臓も、均等に膨らんでいて歪な形をしていないので、腫瘍とかは無いと思える。
とにかく「鳥の肝臓の病気は治ります」
きっぱりと言ってくれる医師。
しかしそのためにはやはり入院しなくてはいけないということで・・・
入院中の治療方針や投薬する薬品の種類や効能についても細かく説明がありましたが、るぅくんは今までこの日のように預けられたことも無かったし、注射なんかもされたことが無かったわけで、もし入院したらそのストレスで・・・とか、悪い予感しかありませんでした。
そんな自分らの躊躇を見て取ったのか、医師が
「(るぅくんは)5歳ですか、もったいないですよ」
「ここで治して、あと10年、一緒に楽しみましょうよ」
この「もったいない」という言葉がストンと来て、入院させようと思いましたが、とりあえずふたりで相談することにして、るぅくんを連れて帰りました。
その夜のるぅくんは、もうヘロヘロでした。
少し手を怖がるのが切なかった。
5月4日、この日の朝からるぅくんは入院。
しばらく強制給餌と投薬、そして治療のメインである点滴を受ける日々。
GW中は仕事が無かった自分たちは、ほぼ毎日、午前と午後に面会に行っていました。
るぅくんが我が家に来てから初めてなんですよね、「いない」というのは。
Jr.もやはり気にしていた様子でした。
弱っていたるぅくんに、結構突っかかって行ってたくせにな。
それはそうと、面会には行ったものの、怒っているのかあまりこっちを向いてくれないるぅくんでした。
そんなカゴの隅で具合が悪そうにうずくまっているるぅくんを「可哀相・・・」とは思っても、原因がナニぬかすかと口に出せない、側に付き添っている看護師も「困った飼い主」とか思っているんだろうな・・・
またその後日、出血は止まったものの、食滞を起こしていたりで、食べなくなったら生き物は終わりですから、その話を聞いたときには正直血の気が引きました。
しかしそれも5月9日頃、食滞は治り、治療が捗りそうな様子だったので、ようやく退院のメドが見えて来ました。
しかしながら、食滞は治ったものの、強制給餌以外での餌を食べないるぅくん・・・
オカメインコ、特に雄にはよくあることらしいですが・・・
入院治療が順調に行っていると思われたるぅくんですが、今度はフンにカンジタ菌が出てしまいました。
ストレスが原因と思われ、これも自宅に戻って体力が戻ればちゃんと抑え込めるものだそうですが、そろそろ入院も限界かな、という時期のよう。
それで5月14日の退院が決まりました。
本来ならば、きちんと血液検査をして結果を見てからの退院なのですが、るぅくんのストレスと体力を考え、検査はまた後日ということになりました。
とにかく結果はどうあれ、あのままだったら確実に命を落としてしたはずのるぅくんが、生きて帰ってくるというだけで自分たちは大歓喜でした。
先日、病院のある地域の神社に願をかけていたので、お礼参りと絵馬を奉納してきました。
るぅくんが何とか帰宅できるようになったから、他の入院している子たちも帰られますように
10日ぶりに帰って来たるぅくん。
何かもう、ボロボロな感じです。
すごく薬臭くなって・・・
自分たちのこと怒っているのかな、と思いましたが、ちゃんと手にも乗って、カキカキもさせてくれて、また慚愧に堪えないというか。
心配していた食欲ですが、この翌日の夕方からウチのゴハンを食べ始めたので安心しました。
そうして退院からひと月以上経ちましたが、今は体重管理をきちんとして、太らせないように注意しています。
大好きな粟穂もちょっとだけ、何だかいつもお腹が空いているようで可哀相にもなりますが、「二度目の高脂血症は助からない」とまで釘をさされているので、あと10年以上は一緒にいるためにも我慢してもらってます。
寛解したら粟穂大会してあげるからね、リバウンドしない範囲で。
さて、ここから自分たちの問題点。
実は前述の「イエローフェザー」以外にも、るぅくんの異変を見落としていました。
まず、どす黒いフンをする数日前に、いつもとは色も状態も違うフンをしていました。
緑色で白い部分が黄色なフン、それが肝臓の深刻な状態を知らせていたとは知らず、近いうちに主治医に聞いてみよう、ぐらいにしか思っていなかったこと。
また4月の半ばに急に体重が増えて、「大丈夫かな」とは思っていましたが、またすぐ減っていったので、そこで安心してしまいました。
しかしこの急に体重が増えて、またすぐ減るというのが肝臓の異変を知らせるサインだったこと。
知識が無かったとはいえ、それならば少しでも異変と思ったら、すぐに主治医に診せるべきでした。
とはいえ、そのどす黒いフンのときも、主治医のところにはるぅくんを連れて行っていませんでした。
そのときだけではなく、ほとんど診せに連れて行っていませんでした。
時々診せに行っていれば、主治医の方で異変を見つけて早めの対処ができていたかも知れません。
何故連れて行かなかったのかというと、鳥にとっては「移動がストレス」ということに囚われていたからだと思います。
また体重管理にしても、それが最重要なことだと、講演などでお話を聞く機会があった鳥の専門医の方々は、みなそう強調しておられました。
それを聞いていたはずなのに、何故脂肪肝になるまで太らせてしまったのか。
それも「個体差」という言葉でうやむやにしていたと思います。
つまり自分らの都合の良い解釈をしていたワケです。
知識の無さにくわえて、そういう思い込みが危うくるぅくんを死なせるところだったのです。
もう次は無いからね、そういう自分に言い聞かせてるぅくんと接している今日この頃です。
そういえば、入院していたもので、5月10日のるぅくん5周年のお祝いができませんでした。
今月もまだいろいろあったし、来月Jr.の記念日と一緒にお祝いしてあげようかな、一緒じゃ嫌がるかな、まぁ、そんなもん気にするワケも無いのだろうけど。
そういえば、退院時にはボロボロだった顔も
元に戻ってきたね。
とにかく、まだブログは続けられそうなので、これからもよろしくお願いします。